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37歳男性。古本屋でバイト。
というとっかかりで始まる話は、なんだか散漫。どこに着目して楽しめばよかったんだろうか?。モザイク構造なのかな。古本屋にはいろんな人がいるよー的な。
成増くんはなんだか印象が薄い。新しい職場に慣れていく様子を楽しめば良かったのかな?。
店長。あんまりうまくいってない結婚生活を笑えば良かったのかな?。バイトを使う正社員のめんどくささに同情すれば良かったのかな?。
阿比留ちゃん。若くて結婚してバツイチの大変さを笑えば良かったのかな?。だめんずを笑えば良かったのかな?。
久我山くん。コミュニケーション能力の低さを笑えば良かったのかな?。
37歳でバイト。いくつかの選択を、もしも間違っていたら俺もそうなる可能性があった。古本屋のバイトって、俺の居場所だっけ?と思いながら働く可能性があった。
幸運なことに、適職について、居場所があって、まあまあうまく行ってるけどね。貧乏で恋人もいないが。
貧乏とは言っても、今日食べたいものが今日食べられないあの頃の貧乏ではない。月に一度、近所の焼き鳥屋に飲みに行くのがやっとのあの頃の貧乏ではない。
恋人がいないと言っても、精神的不健康な恋人が部屋に住んでるあの頃よりはぜんぜんマシ。
オニムラさんは、毎回新しい表情を見せてくれる。今回はザ・おばちゃん(笑)。おるおるこういうおばちゃん、と思って見た。「死なない一生」のちょっとナニな彼女がいちばんすき。
豊永さんは逆に、毎回同じ役をやってるような印象なんだよなあ。フワフワしたイケメンを。