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退屈しているおっさんの日記

16 「あぁ麗しのキャバレー銀世界」 奏天 千穐楽

     キャバレー銀世界。昭和のキャバレー。歌って踊って。

     楽しんだけど、同じくらい残念な点も。
     歌と踊りはすごく良い。俺は好きだ。
     話が陳腐だ。俺は嫌いだ。

     夢にうなされている男が飛び起きて
    「うわあああっ!。夢か・・・。夢落ちで終わる芝居の夢を見ていた・・・」
    って芝居に爆笑したことがある。

     風呂敷を広げて、収集付かなくなるなら、そんな話は豚に食われろ。ヘタに感動させようとか、思っちゃうのは休むに似たり。ストーリーの陳腐が、芝居全体の質を下げてるとっても残念。
     これは今回の作品に対してだけ思うことではないし、「奏天」に対してだけ思うことではないけど。
     それよりは、ユルく切り取って、そのまま出せばいいじゃない。歌と踊りが大きな美点なのだから、そこをもっと活かせばいいじゃない!。

     受付まわり。見た目が華やかで気分よろしい。オペレーションが最悪で気分わろし。
     満席なので詰めてくださいとか、ここがお一人様あいてますとか、申し訳ありませんがパンフレットが終了してしまいましたとか、言わないのはなんで?

     恋のバカンスがちょっぴり残念。ハモりが。ダブルコールでは特に。パートを分けておけば素晴らしい出来になった筈なのに惜しい!。

     宇ノ木さんの顔芸がまた!。歌もすばらしい。
     今田萌さんがとても可愛いらしいので将来に期待。

     田舎根性丸出し。ってのはこういうことだ。北国のキャバレーで、東京に憧れる若者の話がやりたいのはなんで?。しかも標準語で。じゃなくて、あなたたちは博多で芝居をやってるんだったら、もっと適切な舞台設定があるでしょうが。中洲とか飯塚とか雑餉隈とか。博多に住んでることはそんなに恥ずかしいですか?。そんな根性が所詮、地方劇団なんだよね!。
     地方の劇団じゃなくって、地域の劇団になろうぜ。東京の劇団は標準語でやるしかないけど、博多の劇団ならば、標準語と博多弁が選べる。例えば、大阪で芝居を観ると、半分くらいは関西弁だ。
     地域の劇団、地元の劇団になって、
    「地方公演に行ってきました。東京へ。」
    っつーのは格好良いじゃんか。博多のひとが北国の芝居を標準語で演じて、なーにがやりたいんだか。いっちょんわからんばい。けっ!。