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退屈しているおっさんの日記

柿喰う客「恋人としては無理」2009/03/22 17:00

     これは面白い!。俺絶賛。見なかった人、本当に残念!。こんなの、滅多にないぞ!。

     テレビ放送が開始された昭和中期、劇場中継を放送したんだって。そしたら、視聴者だかスポンサーだか偉い人だか、言ったんだって。
    「舞台は、劇場に行けば見れるじゃん。テレビに、劇場中継は必要ないじゃん」

     今は逆。
    「安いドラマとか、激安芸人とかは、テレビで見れるじゃん。ヘタクソは舞台上に必要ないじゃん」

     この意味で、柿喰う客の役者連中は、素晴らしい!。所作も滑舌も表情も完璧な上に、すごいスピードと力感。こんなのは、TVではぜったいに見れないぞ!。黒髪の女優がヘッドホンの女でラップをやるシーン、パワフル!。大好きだ。
     演出も素晴らしい。このスタイルを考えるのは、どういう頭でどういう発想なんだ。さてはキチガイか!(褒)。一番高いホテルのレセプション、すっごい!。酒瓶の女が次々入れ替わるシーン。扇子の男が次々入れ替わるシーン。

     ここ数年、評価の高い劇団。最近では「いきなりベッドシーン」「いまさらキスシーン」の評判が高いね。これも見たいなあ。

     ただね、この規模の劇団を福岡に呼ぶのは難しいだろうね。出演者の移動費宿泊費だけでもバカにならないし、コストを回収できるのか否かは未知数だ。というより、無理だろう。なぜならば、TVに出ているような役者が出ているわけではなく、著名な作家の作品ではなく。アンテナが低い客の動員が見込めない。

     だからこそなんだけど、軽いパッケージの作品、例えば一人芝居とか、素舞台の作品でツアーするのはアリなんじゃないかな、と無責任に思う。