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退屈しているおっさんの日記

MONO「トナカイを数えたら眠れない」2010/11/21 マチネ

     ある年の12月24日の夜、小さなペンションのダイニングルーム。今やレストラン、ホテルのほとんどはカップルやグループでなければ受け入れられないような状態だ。この現象を疑う者は少なく、この状況について行けない人は自室でじっと時が過ぎるのを待つしかなかった。しかしこのペンションではそんな状況に反発し、まったくクリスマスを祝わない。するといつの間にか24日になるとクリスマスに反対する人々が集まるようになっていた。
     とまぁお話はこんな感じ。MONOの特徴は、テンポの良い、丁寧な会話劇。笑える。そのつもりで笑いに行ったんだけど、お話はややどんより。暗い嫉妬の話は大好物だけどね!。

     大道具がすばらしい。美しい、かつ、出ハケが7カ所も!。

     人物がみな面白い。特徴あるなー。と感じるのは、無駄な会話が多くて、無駄が無駄じゃないから(何を言ってるんだ(笑))。脚本が丁寧で、表現する役者も巧い。

     序盤は会話のおかしみで観てたんだけど、いつのまにかお話の行く末が気になる。終劇後、このペンションがどうなるのかがとても気になる。

     今年見た芝居の中で、もっとも品質が高い。けど、後味が暗い話は、もう一度観たいと思えないな…。

     次回作も北九州公演やりたい、とのこと。次回も見に行きたい。

     妹が嫌い、に同意。親は弟に甘い、と俺は感じる。子供の頃俺は思った。俺がこいつの年の頃には、それは許されなかった。なにかにつけ
    「あんたお兄ちゃんでしょ!」
    と一歩引くことを強要される。
     つまりは俺よりも弟の方が、親に愛されてるんだろうな、と感じる。とかなんとか