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退屈しているおっさんの日記

とと姉ちゃんを見て

 俺の両親は戦後生まれ。物を増やす、物を捨てられない。その両親に育てられた俺も、元来はそう。だけど一人暮らしが長くなった今は、ものを減らそうとしてる。

 今日のとと姉ちゃんは
「一つの着物が、複数の洋服に!なんて素晴らしい!」
って話。江戸時代は、着ているのもので人別判定ができていて、つまり庶民は着たきり雀。

「普段着と寝間着があればいいんだ」
って価値観が、
「服をたくさん持つことは豊かだ」
に変化したのは暮しの手帖が発端なのかしら。小橋家は洋服を着てるけど、ほぼ着たきり雀で過ごしてるからさ。

 そういや大地真央さんの着物。紺の着物で裏地が赤だった。裏勝りこそ粋ですね。

 花山が書いていた表紙の絵、物がいっぱいあることは幸せだ、に見える。
 一方、江戸時代の長屋暮らしは、形に残るものに金を使うときは、よくよく考えろって価値観だったみたい。コメを炊くのに竈と薪を用意して、洗いものする水も買わなくちゃだし、その手間も。だったら一膳飯屋で食うのも悪く無いね。

 戦後の、物が無い時代からの転換はわかる。物語がそれを描くのもわかる。
 物への執着を捨てるのも、現代では生き方の一つ。もう、戦後ではないんだから。

 物への執着を捨てて悟りに至ろう!って仏教の教えが、古来から有るんだけどね。物に執着する文化は、歴史の中でも特異な時期かもしれないね。そういえば、茶器に執着して爆死した人もいたね。

自分への戒め

  • 組み合わせ自在な服を、少なめに持つ。インターオペラビリティ重視。
  • いつか使うモノは、一旦捨てる。使う時に買う。ジャストインタイム方式。
  • 上記実践して、収納家具を減らす。
  • しかし滅多に着ない盛装や礼服を捨てられないジレンマ。高いから。