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退屈しているおっさんの日記

千景 四十九日

 朝は少し早く起きて、平尾天満宮にお参り。千景の魂が安寧でありますように。あっちでも楽しく暮らせますように。

 夕方の帰宅時にも、少し気配はあった。せっかくだから夜ごはんを食べてから行ったら?と言って陰膳を整えて、火曜日の掃除。掃除中に気配がなくなった。

 科学的に考えると、気配が有るのも無いのも、自分の気持ちひとつ。だけど、四十九日まではこっちに居ると思ったほうが、俺のため。

 以下は一部界隈で有名な詩

天国のちょっと手前に
虹の橋と呼ばれる場所があります。
この世界で誰かと特に親しかった動物は死を迎えると、虹の橋に行くのです。
そこには親しかった彼らのために用意された草地や丘があり、
動物たちは一緒に走ったり遊んだりできるのです。


豊富な食べ物に水、お日様の光があり、
動物たちは暖かく心地よく過ごします。


病にかかったり年老いた動物たちは皆、健康になって元気になります。
傷ついたり不自由な体になった動物たちも、また元通りになって力強くなります。
まるで、過ぎ去った日々の夢のように。
動物たちは幸せで充実していますが、一つだけ小さな不満があります。
みんな、とても特別な誰かと、残してきた誰かと会えなくて寂しいのです。
彼らは一緒に走ったり遊んだりしています。


しかし、
ある日、一匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきらと輝き、
身体はしきりに震え出します。


突然、彼は群れから離れ、緑の草を速く、速く飛び越えて行きます。


彼はあなたを見つけたのです。
そして、ついにあなたとあなたの特別な友だちが出会うと、再会の喜びにあなたは抱き合います。
そして二度と離れることはありません。


幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。
あなたは両手で再び最愛の友の頭をなで回します。
そして、あなたは信頼にあふれる友の眼をもう一度覗き込みます。
その瞳は、長い間あなたの人生から失われていたものですが、心から決して消え去りはしなかったものです。


それから、あなたは虹の橋を一緒に渡って行くのです。


(作者不明)

虹の橋

 これには続きがあるらしい。第二節では、愛されなかった動物たちと、動物を飼わなかった人が、虹の橋のたもとで出会う。第三節では、飼い主が泣いていると、あっちの世界に雨が降る。千景は、お散歩中に雨が降ると、濡れた顔を前足で拭いながら歩いた。水が嫌いで、シャンプーは大嫌いだった(でも我慢してた)。千景が濡れないように、泣き暮らす事を俺はやめよう。徐々にね。

 あっちの世界があると思ったほうが、俺が幸せ。あっちの世界でごはんを食べて、走り回って、日向ぼっこしてくれてたらいい。けりん君、ボン君、コタ君、ソラ君、アニーちゃん、バロン兄さん、実家の先代犬であるジュリーなんかと遊んでたらいい。こっちで会ったことのないわんちゃん達とも、仲良くしてくれたらいいな。

 俺があっちに行った時に再会できるといい。そう思って、残りの人生を生きることにする。人生は続く。

 今はまだ、千景のいない人生を生きてる。自分の人生を生きられるようになるといいな。そのうちね。