「トップガン マーヴェリック」をまだ見てない人は居るかな? もしもまだ見てないならつべこべ言わずに見てこい。高くても3,000円ぐらい。映画史上最高の映像体験が出来るぞ。
- でも前作を見てないし
- でも飛行機はよくわからないし
- だってトム・クルーズっておじさんでしょ?
ばかもーん!
ダ行の言い訳をするな。前作を見てなくても、飛行機好きじゃなくても、映画史上最高のスーパーヒーロー、トム・クルーズさんは、映画ファンのためにこの映画を作ったんだぜ。だから大丈夫だよ!映画館で見るための映画だよ!
守りに入ってるおっさんには特にぶっ刺さるぜ。お前はもうやれないのか? まだやれるだろ? 若い頃の武勇伝を語るおっさんになってる場合じゃねえ。
以下は俺からおせっかい。
ヒコーキ映画の基礎知識
コールサイン
- パイロットは任務中の名前を持つ。英語文化圏では似たような名前のヤツが多数いて面倒だから。
- 任務外でもコールサインで呼び合う文化がある。
- Maverickは有名すぎるコールサイン故に使用禁止らしい。(多分GooseやIcemanも)
仲間について
- 2人乗りの飛行機 = 相棒。お互いに命を預け合う親友。前席は操縦と攻撃、後席はレーダーと航法。
- 戦闘機はたいてい2機ペアで行動する。先行がリード(攻撃担当)、後続がウィングマン(僚機:バックアップ担当)。お互いを助け合う同僚。
機動基本
- 飛行機は、左右に曲がれない、自動車のようには。
- 飛行機が出来るのは、機首上げだけ。
- よって方向転換のためには、行きたい方向 = 機体上面にする。右に行きたいときは右に傾けてから機首上げ。
- 小さな編隊は技量が高い証。小さいほど燃費が良くなる。
ドッグファイト
- 後ろにいるほうが有利。前にいたら何も出来ない。
- 後ろを取り返すためには追い越される必要がある。
- 映える急減速機動 = コブラ
- ミサイルを躱すための装置がフレア。火の玉を撒き散らして、ミサイルの熱センサーを騙す。数に限りがある。映える。
- 機銃を躱すにはジグザグ機動しかない。映えない。
- ディスプレイ上の緑が、赤になったらロックオン。こっちの武器が当たる状態。緑のときは当たらないから撃たない。
- いま赤にされてるぞ!なんとかしろ!のアラームが鳴る。
G
- 加速時に重力が発生して、自分の体重が増える。2G = 自分の体重が2倍に感じるってこと
- このとき、重力によって血液の循環が悪くなる。身体機能と思考が低下する。
- 脳みその血が不足するとブラックアウト、意識喪失。
- 逆に、頭部に血が集まりすぎるとレッドアウト、意識喪失。
機体
- 基本的には数字が大きいほうが新型。F-14は古くて、F/A-18は新しい。最新はF-35。
- F-14, F-18 は第4世代戦闘機。一方、ならず者国家は、最新の第5世代戦闘機を配備してる。その差は初代iPhoneとiPhone10ぐらい。
事故
- エンジンが止まると飛行機は落ちる。前に進まない自転車がコケるに同じ。
- バードストライク。エンジンに鳥が突っ込むことがある。最悪の場合、エンジンが止まる。
- 前を行く飛行機の排煙を吸い込んで、エンジンが止まることがある。前作での事故はこれ。かつ、当時のF-14はエンジンが止まりやすいと言われていた。
- 緊急脱出装置が作動したとしても、キャノピー含む機体にぶつかる、はあり得る。
トップガンを見てないけど、トップガンマーヴェリックを見る人向けの基礎知識
- 若い頃のMaverickは、天才的で、傲慢で、チームプレイに不適。女を見たらすぐナンパするし。
- Gooseは、Maverickの親友。訓練中の事故でGooseは死に、Maverickは生き残った。
- Icemanは、Maverickの同僚。優等生で故に皮肉屋。チームプレイに向いてないMaverickを非難する。
- 前作のラストでMaverickは、チームプレイを理解し、Iceと友達になる。
- Penny Benjaminは前作で未登場。名前だけ出てくる。Maverickの元カノ的に。
- これだけ知ってりゃ大丈夫。だけど前作を見てからのほうが楽しいよ。若い頃のトムもカッコいいよ。
- 前作は、80年代に流行った、音楽もめっちゃイイ映画群の一つ。フラッシュダンス、ストリート・オブ・ファイヤー、とかね。今でも漲る音楽だぜ。