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退屈しているおっさんの日記

きらら「ぼくの、おばさん」2014/12/14

 何者にもなれない時期を過ごす青年の前に現れる年上の女性。毒々しい甘酸っぱさ。

 心中や状況を喋っちゃう独白が、物語を進めてる。そりゃ、芝居じゃねーじゃん。もちろん、それもこれも含めて演劇ではあるけど、そんな表現は芝居じゃなくても出来る。たとえば一人称で語られる小説。「子供廃業」の時も思ったけど。

 脚本の手法は気に入らないけど、演出と役者は面白かった。見終わったあと、もやっとするのも良い感じ。劇中で「これがテーマです!」みたいなことを言わない点も好き。

 俺は20歳ぐらいの俺を振り返ってもやもやした。女性が見たら、また違った思いを抱くんだろうな。20歳ぐらいの男性が見たら、また違う感想なんだろうな。
  • 赤と緑はなにか意味があるのかな?と思ったけど、そうでもなかったみたい。
  • ハンバーガーを食べるマイムが素晴らしく巧かった。宗さん好きだ。
  • オニムラさんがまた今回も新しいキャラ。楽しい。今までで一番ハマってたかも。
  • 男の青春のどうしようもなさ、これを女性が書いたって点がすごい。村上春樹をより暗く、じめじめにした感じ。