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退屈しているおっさんの日記

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百田尚樹「ボックス!」

久しぶりに読書感想文を書く。本を読むこと自体も減ってるけどね。中島京子「小さいおうち」、三浦しをん「神去なあなあ日常」、南条範夫「駿河城御前試合」ぐらいがここ一年の読書歴らしい。 俺は体を動かすこととが不得意。体育の授業や、部活動での運動が…

51.田辺聖子「異本源氏物語 恋のからたち垣の巻」

ものすげえ面白い。源氏物語をまともに読んだことのない俺だけども、原典とはあんまり関係ないおもしろさ。読み終わるのが勿体なくて、一編ずつ大事に、ゆっくり読んだ。 文章が上手いことを、上手く感じさせない。そこが上手い。解説文を中島らもさん。

5.「嫌われ松子の一生」文庫版上下

原作→映画→原作の順で、原作を読むのは二度目。中谷美紀さんが脳裏で動く。

3.「超音速漂流」

航空機パニックアクション。亜成層圏を飛行する超音速旅客機に、事故発生。最悪の状況に、さらなる追い打ちが次々と。脳みその中はまるで、ハリウッド映画だ。一時期、航空機パニックアクションを見まくった俺には特に。 そんなわけで飛行機の乗客として旅を…

2.「クライマーズ・ハイ」

日本航空123便墜落事故でお亡くなりになった乗客乗員のご冥福をお祈りします。 件の旅客機が墜落した地方の、新聞社のドラマ。小説として面白い。クライマーズ・ハイの語源である登攀の描写は横糸。現場の描写は殆ど無い。 同事件を扱った小説、航空会社側か…

1.「白昼堂々」

犯罪小説。泥棒ものだけど、盗られても困らないところから盗ろうという。 似たような小説に「奪取」があり、こちらも大変面白い。

30.司馬遼太郎「竜馬がゆく」文庫新装版 1-8

今年の年末はこれ。俺の頭の中で「お〜い、竜馬」の絵で、登場人物が動く。すごく読みやすい。今日の竜馬像を造ったのは司馬さんだという説があるね。以後の竜馬ものはすべて模倣だとも。歴史として信じるのはどうかと思うけど、小説として面白い。 安政の大…

19.小路幸也「東京バンドワゴン」

ひとが不幸にならないミステリ。登場人物を憶えるまでが一苦労。そこを越えればとても楽しい。

多島斗志之「海上タクシー備忘録」

瀬戸内。海上タクシーの連作短編。 またまた大当たりを引いちゃった。ミステリあり、サスペンスあり、アクションあり。ミステリといっても、暗号解読だったり、アリバイ崩しだったりと、サービス満点。 先日、とある雑誌で、オススメ本特集をやってて。その…

風野真知雄「水の城」

忍城攻防戦。石田三成(攻)vs 成田長親(防)。 寝る前にちょっと読もうかな、と思って止まらず読破。大軍を手玉に取る寡兵、超絶面白い。じゃじゃ馬姫と、姫を守る老兵も楽しい。絶賛おすすめ。

13.今井絵美子「虎落笛」「夜半の春」

連作短編。辛い話が多くてもう。 でも、ある編の主人公が、後の編で脇役として再登場することがよくある。そのときの彼らはおおむね幸せそうでほっとする。そこでまた、彼らはどんだけ辛い目にあったんだっけ、と、何度でも読み直せそうな予感。手元に置いて…

今井絵美子「寒雀 照降町自身番書役日誌2」

丁寧に書き込まれた人情話。ものすご面白い。4作目まで刊行されてるらしい。ゆっくり楽しみたい。

今井絵美子「雁渡り」

市井もの。丁寧に書き込んである。面白い。士分を捨てて市井に下り、生計の道は自身番。道具立てがあれに似てるけど、粗製濫造しているあれは、今年はもう読まないと心に決めたのだ。

4.浅田次郎「天切り松 闇語り 残侠」

2回目。文句なし。

3.安住洋子「しずり雪」

これはすげえ。大傑作だ。市井もの短編と、武家もの中編が収められてる。 ねっとりと繊細。泣ける。チャンバラシーンは一度だけ、これも素晴らしい。 市井もの「昇り龍」がいちばんすき。