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芝浜、と思ったらそうでもない。拾った財布を、嫁が隠すのだけど……。
極上ウェルメイド。経過も落ちも、気分よろしい140分。北九州で前売り\6000ということで、交通費を足すと俺にとっては\9000の芝居になっちゃうけど、高値くはない。
大道具が、作りも動きもすごくいい。柳田親子が遠ざかる様子は、キャストとスタッフワークが噛み合った、素晴らしいシーン。見惚れる。
パンフレットを買えって話かも知れないけど、キャスト表ぐらいは欲しいよ。開演前にパンフレットを買うのはよっぽどのことだと思うんだけど。G2作品が鉄板なら、パンフレットは買うんだけど、数年前の「開放弦」がまったくぜんぜんだったから慎重になっちゃうよ。と言うわけでキャストは以下。事前にメモって、会場に持って行くべし!。
柳田格之進…西岡徳馬松尾貴史さんの小ネタが冴える!。須藤理彩さんの怒り顔がいい。松永玲子さんの賢妻ぶり。いとうあいこさんがとても可愛い。
お久…須藤理彩
千代田卜斎…吉田鋼太郎
くず屋清兵衛…中村まこと
山坂転太…植本潤
おさき…松永玲子
萬屋源兵衛…松尾貴史
善六…柳家花緑
勝五郎…戸次重幸
文七…小西遼生
お兼…蘭香レア
お絹…いとうあいこ
楽屋落ちっぽいくすぐりが上等。チリトリ、帳面、部屋の暗渠、ね。そういうくすぐりに対する反応が、北九州はとても良い。観劇マナーが良いと言っても良い。
福岡だと、役者が言った台詞を反芻する客、異常に高笑いする客、一言感想を漏らす客、がいる(と思う)。それともひょっとして、北九州芸術劇場の客席、吸音がものすごく良いのかも。
そんな北九州芸術劇場プロデュース公演なのに、地元で4ステージ。北九州圏の観劇人口が少ないのかな?。
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俺は芝浜(と、皿屋敷)だけ判ったけど、帰宅して調べたら、以下のネタがちりばめられてるらしい。全部知ってる人は、もっと楽しめたかも。あるいは逆に、知らないから俺は楽しめたのかも。
文七元結
御神酒徳利
井戸の茶碗
柳田格之進