四国高知大川村。早明浦ダム建設。当時村民の反対運動と、50年後の現代。
面白かった。密度の濃い舞台だった。見て良かった。品質低い箇所も散見されるけど。
- 「上演時間は2時間半を予定しています」なん…だと…?。
- 土佐弁よかね。好いちょるばい。
- 時系列錯綜にあぶなく乗り遅れるところだった。いま西暦何年、がディスプレイされるので常に意識すべし。
- 序盤は社会派かな?と思った。つまらなかったら途中で帰るぞぐらいの勢い。杞憂だった。2時間半を感じさせなかった。
以下ネタバレあり
- 事実を基にした人間ドラマか、と思った頃から面白くなった。
- 一瞬、陳腐な愛憎劇になりかかった。気のせいだった。
- 民主主義の欠点。しかし、取引できるんだからまだマシじゃん。
- 役者は現代と過去をバックリ分けたほうが見やすいかも。稽古時間も節約できると思うけど、演出が一人だったらあまり意味ないのか。役者数の問題もある。
- この役者は、いま誰それを演じてます、ってアイコンがあれば嬉しい。新劇的な演じ分けでなく。過去のあの人の子供が現代の誰で、あの人は成長してこの人で、が混乱して疲れる。
- 登場人物の人間関係を把握するのに脳力を奪われる。脳力は物語や演技を解釈するために使いたいのに。
- 人間関係を全て把握できた頃はもう終盤。
- 登場人物、家系図、それらを誰が演じる、を前説で出来ないかしら。一般的にはやらないけど、演劇はやってもいいと思うんだ。観客をより楽しませるために。というのは、演じ分けを楽しむ芝居じゃなくて、物語を楽しむ芝居だったと俺が思うから。
- 一人二役の演じ分けで思い出す松嶋菜々子さんin古畑任三郎。入れ替わった瞬間の演技が素晴らしかった。
- マスゴミw。火のないところに煙を立てて、世論を煽る簡単なお仕事。おせっかいな正義感。「と思うマスゴミ関係者もいる」という目で、我々一般人は雑誌TV新聞を見なくてはならない。
- 正義と正義がぶつかりあうお話は大好物。お互いの善意を受け入れられない。歪みが発生するんだ。劇的。
- 「俺たちはどうすれば良かとね?」外から来た人をもてなしたい、もてなしの表現に都会ほどの幅がない。
- 放置プレイだと「受け入れられてない」と感じるかもしれない。しょっちゅう構うと「うっとおしい」と感じるかもしれない。
- 自分からは誘わない、輪に入らない。誘われたくないけど、無視されたくもない。都合よくチヤホヤされたい。まるっきり子供やんけ。自意識過剰は10代で卒業しろ。ウェーイしたほうが楽しいことが多いぞ。
- 俺も水没地区から追い出されたい。あぶく銭が欲しい。先祖代々受け継いだものは、自分が楽するために使え。腐れ饅頭になる前にだ。と末裔である俺は思うし、仮に俺が子孫に何かを残したとしても、全部使えと思う。
- ただ、森林ブローカーに騙されるのだけはヤメてね。他人に騙されないための知恵を、末裔に授けるのは先祖である親の役目。
- 妬みで狂っている人。俺の大好物。
- 妬まれていると解釈してメーターが振り切れている人。最高に劇的だな!!!!。そして人間関係が壊れていくドラマ。
- パンフレットには「村論が傾いた理由に迫る」的な記述だった。人によっては「一部が金で転んで、村が分裂した」に見えるかも。
- 金で転んだのでなく、「得る金の多寡に始まる、お互いへの疑心暗鬼」で村が崩壊した、に持って行きたかったのだろうと想像する。舞台上で崩壊してるのは2つの家族。村が、には見えなかった。
- 最適化されてないのは演出か、演技か。
- それとは別の意味で、役者はもっと稽古して欲しい。稽古で詰めれる余地があるじゃん。
- 村を出ていってからの家庭崩壊を見たかった。大好物ですね。