- 西鉄薬院ビルの前に倒れている人、うつ伏せ、手に血がついてる。男子高校生が声掛けしている。
- 俺は110番、高校生は119番、分担して通報。
- 110番が終わって、119番と話している最中に男は気がついた模様。口に指を当てて、黙っててくれ〜みたいなジェスチャ。
- 救急隊と電話変わって、まともに喋れてる。じゃあ救急車は要らないねってことで。
- どうも酔っ払って寝てた模様。鼻血が手についてたみたい。血は止まってる。
- 少し警察を待ってみるけど来ないのでキャンセル連絡。お大事に〜と言って立ち去る。
無職が外出しちゃいかんのか?
- 起きたその男が声をかけてくる。
「お仕事はナニをされてるんですか?」
「無職!です!」
「無職なのになぜ歩いてるんですか?」
「無職は外を歩いたらいかんの?」
「いや、お仕事でもないのになぜ…」
「今は日曜の朝8時半で、人々は活動している時間帯。私は用事があって移動中!です!」
「どんな御用で?」
「それは私の事情!です! あんたがなぜ鼻血を出して道端で倒れてるか、俺はあんたに尋ねてないやろ?」
- 多分彼は、朝まで飲んでる仕事の人だと思う。客に話題を振るノリで喋っちゃったんだと思う。
- ここは店ではなく道端で、彼は飲食店のスタッフでなく倒れて流血してる人で、俺は店の客じゃなくて通行人だ。
救急救命
- 先日の低圧電気取扱業務の特別教育で、救命処置を習った。実習もした。
- 声かけ、肩をたたいて意識確認、呼吸と鼓動を確認。てのができない。寝ゲロにまみれて、手に鮮血がついているうつ伏せの人を、仰向けにするのは怖い。顔面血だらけ、あるいは死んでたりしたら、と思っちゃう。
- 怖がらずに、救命処置をする、トム・クルーズさんならそうする。
- 次回、倒れている人を見たらちゃんとやるぞ俺は。