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退屈しているおっさんの日記

3.「ライカンスロープ」 AFRO13 2008/02/03 マチネ

     私は面白い芝居が好きだ。
     私は面白い芝居が大好きだ。

     笑いが好きだ。
     泣きが好きだ
     歌が好きだ。
     ダンスが好きだ。
     役者が好きだ。
     スタッフワークが好きだ。

     芸術的な舞台が好きだ。しかし芸術を意識させない、お高くとまってない舞台が好きだ。目で見て、耳で聞いて、心を揺さぶられる舞台が好きだ。

     狼たちが「消えるでーッ!」と叫んで加速するのが好きだ。舞台に向けた集中線が引かれる様で、感動すら覚える。消える瞬間のターンはとてもとても美しいものだ。

     大音量が好きだ。ロールバック客席が震えるほどの音圧が好きだ。音の区切りで音量が下がり、同時に役者が台詞を叫ぶのが好きだ。台詞終わりで再び音量が上がるのが好きだ。停止していた時間が動き出すようで心が躍る。

     派手な明かりが好きだ。スモーク立ちこめる舞台にビームが飛び交う様が好きだ。明かりと音と役者が揃う3連続きっかけなどはもうたまらない。

     狼の衣装が好きだ。ダンスで揺れる毛皮が好きだ。風を纏って帰ってきた時などは胸がすくような気持ちだった。

     立ち回りが好きだ。刃風のうなりが好きだ。受け太刀のギャリンという音が好きだ。刀身を回して斬りかかる様子も最高だ。

     私は芝居を、夢のような芝居を臨んでいる。
     笑いと涙と感動で日常から離脱する、嵐のような芝居を望んでいる。

     面白い芝居を!もっと面白い芝居を!!

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