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退屈しているおっさんの日記

ショーマンシップ「笑劇!黒田騒動」2009/06/13 ソワレ

     黒田騒動を現代に置き換えてショーマンシップ解釈。

     楽しんだけど、非道い箇所が散見される。役者は良いのに、減点が多くて結果、残念な感じに。前回「八人の女たち」を観たとき、クオリティの高さに唸ったけど、それを維持できないのは、やっぱり演出が違うせいなの?。

     前売り\3000ってことは福岡ローカルでは殆ど最高値。ギンギラ太陽ズとか飛ぶ劇場とか。じゃったら、スタッフワークはプロフェッショナルであるべきじゃろがい!。素人が!。たちまち改善可能なので今日上げるけど。(見てるかな?)

     照明オペ。オープニングのポールダンス。あのアオリを見て俺は、照明オペは音を聞いてないと思った。灯体の配置があれなら、倍速アオリでやるべきじゃなくて、表か裏かの二択だと思うんだけど。それともこれは、俺の感覚が古いのか。
     フェーダー操作は、芝居を見ながらするもの。ON/OFFスイッチではない。ファーストフェードアウト、フェードアウト、スローフェードアウトという操作があることすら知らないのではないか。スローと言っても芝居は揺れるからフェードタイムも揺れる。
     なにが言いたいかというと、役者が芝居をしている最中に暗転するなってこった。

     照明プラン。場転と暗転明転のタイミングが不適切。キッカケがマズイのね。下手で芝居をしてる最中に、上手が板付きなら、暗転を挟まないほうが自然だと思うんだけど。暗転を挟むならば、暗転→下手ハケ上手板付き→明転、だと思うんだけど。

     オペなのかプランなのか、オーラスで台無し。カーテンコール終わりで暗転なら、役者のハケを待ってから客電UPでしょうが。舞台を見たことがないの?。
     とはいえ上記は前時代的なキッカケで、トレンドは、カーテンコール最中に客電UP→役者ハケ→舞台を客ハケ明かりへ、だね。煎餅抽選で客電UPすればいいのに。
     ラストがあれじゃ、ホントぶちこわだぜ。

     大道具よくがんばった。あの狭い小屋であのギミックをやったことが偉い。ただ、まごまごしてたのは残念だけど。

     以下は、今から見る人は、読まない方が良いと思うし、劇作上の問題なので、今更対応不能だと思うので畳みます。

     上述の、スタッフワーク上のミス(人員の配置含む)は、演出がその責を負うべき。杜撰なオペレーションを許す演出は、芝居を判ってないよ!ってこった。内部的には舞台監督を叱ったり、オペレータを蹴っ飛ばしたりすればいいけど。対外的には
    「あの芝居は演出がマズイよねー」
    ってなことになる。

     現代というか、会社組織に置き換えたことで、わかりやすく、なってないんじゃないの?。すべてが中途半端。会社にした意味があんまり?。

     黒田52万石を52万株と言い換えるのはいいけど、給料を株で語ると意味わかんねーじゃん。俺は頭の中で石高に置き換えながら観てた。給料は年収○百万円に言い換えるべき。
     刀も殆ど意味ない。むしろ、演技の邪魔になってる。例えば、刀を差して腕組みするときは、柄は腕の外に出るべきなんだけどな。つっても江戸時代の侍を見た訳じゃないけど、時代劇ではそうだろ?。忍者刀を背負っていること、また背負い紐にも一言あるけどまあいいや。

     そんなこんなわけで、衣装を揃える手間を惜しんで、会社組織に置き換えたのかな?と勘ぐってしまうぜ。

     以前見たときも思ったけど、キャスト表が欲しい。あの役をやってた人は、なんて名前なんだぜ?って事を知りたいなと思うのは俺だけじゃないはず。大膳いいな、十郎兵衛いいな、と思ったけど、役者さんの名前がわかりません><。
     やや噛んでたのが勿体ない。
     竹中は、女性なのか、男装の麗人なのかが最初分かんなくて。十郎兵衛が対抗心を燃やしたことで男性だって事が判ったけど。男性か女性かを分ける、記号的な何かは欲しいよね。

     次回作に期待。