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朝緒の今と今まで。
と、お話はまあこんな感じ。見る人によって解釈は異なると思うけど。
いま、朝緒はアスペでボーダーでパニック障害持ち。なぜそう成ったかというと、そう言えばあんな事がこんな事があった。あれ?本当にアレは、私に起こったことだっけか、誰かに起こったことを、私に起こったことと勘違いしていないか?私に起こったことを、誰かに起こったことと思い込んでいないか?
そうやって人と接していたら、なにもかもが信じられなくなり、心象風景はまるで荒野に一人立つ。
ということだと解釈しちゃったんだよねー。時系列、場所、人が錯綜する様子を見て。
前作「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」でも時間場所が錯綜する、小説家の頭の中(だと俺は解釈した)をみて、斬新だけど楽しくはない、と思って、今回も同じ。阿佐ヶ谷スパイダースはしばらく見なくていいかな。洗練されるのを待つ。
何かで、野田さんが長塚さんだったか鴻上さんだったかに言ってた。
「イギリス行くと、つまんない芝居を作っちゃうようになるよ(笑)」
あーあーあーあー。
俺の経験上、"探偵"と"拳銃"が出てきたら、高確率でつまんない芝居なんだよね(笑)。
平栗あつみさんが、俺の知ってる平栗あつみさんじゃなかった……。「ロンゲストスプリング」とか「銀ちゃんがゆく」とかの。
中村ゆりさんが美しい。だけど立ち方歩き方とかが舞台用に最適化されてない。精進精進。
長塚圭史さんが出演してるのは久しぶりなんじゃないのかな。
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例えば、「時間」を圧縮したり、逆に広げてみたり、そういった“感覚”をお客様に味わっていただくことができたら、なんてことを思います。日常では味わえない感覚を体験していただくことができたら、それこそ演劇的にエンターテインメントなんじゃないのかと思うので。理想だけど、時間に関しては「わが星」ですごいのをやってる。
俳優の身体がしゃんとしないので場が持たない。成立しない。もちろん持っている場面もあるのだけど、キレイなひょろひょろしたお姉さんたちが筋肉のない身体をフラフラさせていたのでは、あの空間は支えきれないのではないだろうか。完全に同意。立ち方歩き方って言うのはそういうことさ。
役者さんが、 1人ずつ椅子を持って登場し、その椅子を思い思いの位置に置いて、それで群集や街の音を表現するような、青臭い学生演劇みたいなことを始める自分が面白くないと思ったことを、他の誰かも面白くないと思ったことに安心するわ(笑)。
(中略)
頭でっかちの劇作は、矢鱈と本題に入る前の前フリが長くなります。この作品もその悪癖があり、最初の椅子の場面から、主人公の女性の情景描写を同時にしゃべるモノローグなど、ダラダラ長くてちっとも面白くないのでうんざりします。
芝居漬け
これが私の生きる道