- この世の物理法則に従えば、いかなる物体も、光速を超えることは不可能(だそうだ)。
- 20万光年の距離からいま見ているちーちゃんは、20万年前のちーちゃん。
- いますぐちーちゃんの傍に行けば、リアルタイムちーちゃんに会えるはずだ。
- いますぐは即ち、物理法則の限界である光の速度で、20万光年を20万年かけて移動する。ちーちゃんの傍に到着したとき、ちーちゃん時間では、あの瞬間から40万年が経過している。
- もし仮に光速を超えて、比喩でなく一瞬で、20万光年の距離を移動すれば、20万光年の距離で見たちーちゃんよりも20万年後のちーちゃん、リアルタイムちーちゃんに会える。
- 以下は面白さの本質ではないけど、ストーリー上のネタバレ注意。伊丹公演に行く人は読まない方が。
- リアルタイムちーちゃんに会えるが、過去のちーちゃんに会うことは出来ない。
- ならばもっと速くだ。
- 20万光年を一瞬で跳躍するより速く速くもっと速くちーちゃんの傍に行けるならば、20万光年の距離で見たちーちゃんの死、その瞬間よりも過去に行ける。生きているちーちゃんに会える。ボーイ・ミーツ・ガール。
- 過去にさかのぼれた「わが星」は、光速を超えたのだった。物理法則を超越する現象を奇跡と呼ぶ。
- 脚本、演出、役者の身体、音楽、SE、照明、あの丸、それら全てが推進剤だ。台詞→歌→ダンス→台詞の円環、役者達のアンサンブルは加速器だ。ほんにすばらしい。
演劇を超えた奇跡について。